ベッドの横に棚は危ないのか気になって調べているあなた、おつかれさまです。寝室に本棚を置くと便利そうだけど、ベッド横は危ないと言われたり、寝室に本棚を置くのはNGという意見を見かけたりすると、「うちのレイアウト、大丈夫かな…」と不安になりますよね。
実際、ベッドのすぐ横に本棚を置くレイアウトや、ベッド足元に本棚を置く配置、寝室のドア付近に本棚を置くパターンは、地震や日常の転倒事故のときにどこまで危険なのか、イメージしにくいところだと思います。さらに、本棚地震対策をどこまでやれば安心して眠れるのかも、なかなか判断が難しいポイントです。
このページでは、睡眠環境を研究してきた立場から、ベッドの横に棚は危ないのかを、地震による家具転倒リスク、ホコリやカビなど衛生面の問題、子どもや高齢者がいる場合の注意点まで、できるだけわかりやすく整理していきます。「便利さ」と「安全」のバランスを取りながら、あなたの寝室に合った現実的な解決策を一緒に考えていきましょう。
- ベッド横の棚や本棚がどんな場面で危険になるのか
- 地震時の家具転倒リスクと安全なレイアウトの考え方
- ホコリ・カビ・圧迫感など見えにくいデメリットと対策
- 子どもや高齢者にもやさしい安全な収納アイデア
ベッドの横の棚は危ないのか
最初のブロックでは、「ベッドの横の棚はどこまで危ないのか?」という素朴な疑問に対して、寝室に本棚を置く危険性や地震時の振る舞い、レイアウトによるリスクの違いを整理していきます。ここを押さえておくと、自分の寝室でまず何から見直すべきかがかなりクリアになるはずです。
寝室に本棚を置く危険性
寝室に本棚を置くかどうかは、「便利さ」と「リスク」の綱引きみたいなところがありますよね。寝る前に本を読んだり、マンガや資料をすぐ手に取りたい気持ちもすごく分かります。一方で、寝室は一日のうちで一番長く、しかも無防備な状態で過ごす場所でもあります。だからこそ、他の部屋よりも少しシビアにリスクを見ておいた方が安心なんですよね。

1. 物理的な「直撃リスク」
まず一番イメージしやすいのが、地震などで本棚ごと倒れてくる物理的な危険です。特に高さが180cmを超えるような大型本棚は、満タンに本が入るとかなりの重量になります。これが就寝中の頭や胸に倒れ込んでくると、骨折や内臓損傷など、命にかかわるケガにつながる可能性もあります。「夜中に大きな揺れが来たとき、今のベッド位置で自分は無事か?」を、一度じっくりイメージしてみてほしいところです。
しかも、家具が倒れるのは「震度7レベルだけ」とは限りません。中身が上に偏った本棚や、脚が細いラックなどは、もっと弱い揺れでも簡単にバランスを崩します。揺れで本棚が少し移動し、そこからストンとベッド側に倒れてくるパターンもよくあります。
2. ホコリ・アレルゲンの温床になる
次に見落とされがちなのが、ホコリやハウスダストの問題です。本棚の上面や奥まった棚板の角、小物のすき間は、空気がよどみやすくホコリが溜まりやすい「定位置」みたいなものです。しかも寝室は、布団やパジャマから出る細かい繊維クズも多いので、リビング以上にホコリの材料が豊富なんですよね。
このホコリには、ダニの死骸やフン、カビの胞子、花粉などが含まれていて、アレルギー体質の人にとってはかなりのストレス要因になります。寝ているときは口呼吸になりやすく、吸い込む量も増えるので、寝室に本棚を置くときはホコリ対策がほぼセットで必要だと考えておくといいです。
3. 圧迫感・視覚的ノイズで眠りが浅くなる
最後が、心理的な影響です。就寝前の脳は、本来リラックスしていきたいタイミングなのに、視界に情報量が多いとどうしてもそちらに意識が引っ張られます。本棚にぎゅうぎゅうに詰まった背表紙、書類の束、置きっぱなしの小物たち…。視覚的ノイズが増えると、脳が「まだ活動モード」と勘違いしてしまうんですよね。
さらに、頭のすぐ横に背の高い本棚がそびえ立っていると、「もし倒れてきたらどうしよう」という不安が無意識のレベルで残り続けます。これがじわじわとストレスになって、入眠しにくかったり、夜中にちょこちょこ目が覚めたりしやすくなります。
ここでお伝えしている危険性は、あくまで一般的な目安です。実際のリスクは、建物の構造や地盤、家具の種類や固定の有無によって大きく変わります。正確な情報は各自治体や防災関連の公式サイトをご確認いただき、具体的な工事や耐震性の判断は、防災や建築の専門家に相談したうえで決めてください。
ベッド横は危ない地震時
「ベッド横は危ない」とよく言われますが、その背景にあるのはほぼ地震時のリスクです。日本に住んでいる以上、地震は「いつか来るかもしれない」ではなく、「いつ来てもおかしくない」イベントですよね。だからこそ、ベッドのすぐ横に高さのある棚を置く選択は、なるべく避けておいた方がいいと私は考えています。

地震で家具はどう動くのか
地震の揺れは、私たちが想像する以上に家具を大きく揺さぶります。タンスや本棚のような背の高い家具は、揺れによって「ゆっさゆっさ」と前後に振られ、ある瞬間に重心が支えきれなくなると、一気に手前へ倒れ込みます。壁側にぴったりくっつけていても、倒れる方向はほぼ例外なく室内側だと思っておいた方がいいです。
実際、阪神・淡路大震災では、建物が全壊していない部屋でも、約6割の部屋で家具が転倒・散乱したというデータがあります。また、建物の中でケガをした人の約半数が家具の転倒・落下が原因だったという調査結果も出ていて、「家具の転倒対策=自分の身を守る対策」というのはもはや常識レベルになっています(出典:内閣府 防災情報のページ「できることから始めよう!防災対策 第2回」)。
就寝中は回避行動が取れない
起きているときなら、揺れを感じた瞬間に机の下に潜ったり、棚から少し距離をとったりといった回避行動ができます。でも、寝ているときはそうはいきません。まず揺れに気づくまでにタイムラグがあり、布団から身体を起こすまでにさらに時間がかかります。その数秒の間に、大きな家具は一気に倒れ込んできます。
特に危険なのが、
- 頭のすぐ横に背の高い本棚やラックがある寝方
- ベッドの長辺に沿って、本棚がぴったり並んでいる配置
- ベッドと棚の距離が近く、倒れたら確実にベッドに乗ってしまう距離感
この状態だと、寝ている本人が何もできないまま、頭や胸、腰に大きな荷重が一気にかかることになります。「寝室だけは、できるかぎり家具の転倒範囲から外しておく」という発想が、地震国の日本ではとても大事です。
出口がふさがれる二次的な危険
もうひとつ見逃せないのが、「避難経路がふさがれる」リスクです。寝室のドア付近に背の高い棚を置いている場合、倒れた棚がドアをブロックしてしまい、部屋から出られなくなる可能性があります。特に内開きドアだと、少しでも家具がかぶると、数センチしか開かない…なんてこともありえます。
地震のときは、揺れそのものよりも、その後に起こる火災やライフラインの途絶が命にかかわることも多いです。だからこそ、「寝室から安全に出られる動線を確保しておく」のは、家具の固定とセットで考えておきたい大事なポイントですよ。
ここでお伝えしている数字や考え方はあくまで一般的な目安です。地震の被害想定や避難計画は自治体ごとに異なるので、正確な情報は自治体・防災機関などの公式サイトで確認しつつ、最終的な判断は防災・建築の専門家と相談しながら進めてください。
「そもそも今のベッド周りがどれくらい揺れに弱いのか分からない」という場合は、まずは部屋の写真を撮って、棚の高さとベッドとの距離、ドアまでの動線を客観的にチェックしてみると、改善ポイントが見えやすくなりますよ。
ベッドのすぐ横本棚配置
次に、「ベッドのすぐ横に本棚を置く」という具体的な配置について、もう少し細かく見ていきます。同じベッド横でも、どの位置にどの高さの棚があるかで、危険度はかなり変わります。ここでは、よくあるパターンごとにメリット・デメリットを整理してみますね。

ベッドの長辺沿いに並べるパターン
まず、ワンルームや6畳間でよくあるのが「ベッドの長辺に沿って本棚を置く」パターンです。見た目にはスッキリしていて、本にも手が届きやすく、一見すごく合理的に見えます。ただ、防災の観点から見ると、これはかなりリスクの高い配置です。
理由はシンプルで、本棚が倒れたときに、ベッドのほぼ全域を覆いかぶさるように転倒するからです。棚の高さがベッドの幅と同じくらいかそれ以上あると、ベッド上のどこに寝ていても直撃ゾーンから逃れにくくなります。さらに、棚の中身(本・飾り・家電など)が一緒に降ってくるので、頭や顔、胸まわりを集中的に打ちやすくなります。
頭側・足元側に置くパターン
次に、頭側または足元側に本棚を置くパターン。頭側に背の高い本棚を置き、その前にベッドをL字型にくっつけるレイアウトは、「ホテル風でおしゃれ」に見えることもあって人気ですが、頭や首を直撃しやすい、危険度の高い組み合わせです。
足元側の本棚は、頭側よりはマシですが、それでも「ベッドの長さ+α」の範囲に倒れてくると、脚や腰を挟まれてしまう可能性があります。地震の揺れでベッドが少し動くことも考えると、「届きそうなら届く」と思っておいた方が安全です。
「届かない距離」を意識するための目安
安全性を考えるうえでのシンプルな目安は、「本棚の高さより遠い位置にベッドを置く」ことです。たとえば高さ180cmの本棚なら、本棚の前から少なくとも180cm以上離した位置にベッドの端が来るようにするイメージですね。これはあくまで一般的な目安ですが、地震で前に倒れてきてもベッドに当たりにくくなります。
| 家具の高さの目安 | ベッドとの推奨距離(目安) | コメント |
|---|---|---|
| 〜100cm程度 | 50〜70cm以上 | 腰高の棚。転倒しても致命傷になりにくいが、頭付近は避けたい |
| 120〜150cm程度 | 120cm以上 | 中くらいの本棚。倒れると上半身に直撃しやすい高さ |
| 160〜200cm程度 | 高さ以上(160〜200cm) | 大型本棚・タンス。原則としてベッドの転倒範囲内に置かない方が安全 |
現実的に距離が取れないときは?
もちろん、「そんなに距離を取れたら苦労しない…」という間取りも多いですよね。ワンルームで壁一面がクローゼット、その反対側にしか家具を置くスペースがない、みたいなケースもよくあります。その場合は、
- 本棚をやめて、腰高のチェスト+浮かせる収納に切り替える
- 寝室に置く本の量を減らし、リビングや廊下に「本棚部屋」を作る
- どうしても大型本棚が必要なら、リビングや玄関近くに移動する
といった選択肢も検討してみてください。「寝室は、なるべく何もない空間に寄せていく」くらいの発想で、少しずつでも安全側に寄せていけるといいかなと思います。
ここで紹介した距離はあくまで一般的な目安です。建物の構造や揺れ方によっては、もっと近くても大丈夫なケースもあれば、逆にそれ以上離したい場合もあります。最終的には、防災や建築の専門家に相談しつつ、あなたの家に合ったバランスを探してみてください。
寝室の家具配置と地震
ベッドの横に棚を置くかどうかは、実は「寝室全体をどう配置するか」というパズルの一部にすぎません。寝室の家具配置と地震の相性が悪いと、ベッド横だけでなく、部屋全体が一気に危ない空間になってしまいます。ここでは、寝室レイアウトを考えるときの「地震目線のチェックポイント」をまとめていきます。

家具はどの方向に倒れるかをイメージ
背の高い家具は、基本的に「手前側」に倒れます。壁にぴったり付いたタンスや本棚であれば、部屋の内側、つまり人がいる方向に倒れると考えてください。このとき大事なのが、「倒れたときに人がいると困る方向に、家具の正面を向けない」というルールです。
たとえば、
- タンスの正面にベッドの長辺を向けない(タンス側面とベッドを向かい合わせにするなど)
- ドアのすぐ前に大型の本棚を置かない
- 通路に向かって背の高い家具を配置しない
といったことを意識するだけでも、もしものときの被害はかなり変わってきます。
避難経路をふさがない配置を優先する
地震のとき、ベッドから起き上がったあなたが最初に向かうのは、ほぼ間違いなく部屋のドアです。そこで大きな家具が倒れて通路をふさいでいたら、それだけで一気にピンチですよね。寝室のドアからベッドまでの線は、いわば「命の動線」です。
特に内開きドアの場合、ドア側に倒れた家具がストッパーになって、数センチしか開かない…なんてことも普通にありえます。ドアの開閉にかぶる位置に、背の高い家具を置かないというのは、ぜひ寝室レイアウトの「鉄則」にしておいてほしいところです。
「家具部屋」を作って寝室を軽くする
家全体の収納が足りないと、どうしても寝室にまで大型家具を持ち込みたくなりますよね。ただ、防災の観点だけでいえば、「寝室はできるだけ軽く、収納は別の部屋に寄せる」のが理想です。たとえば、
- リビングや廊下、納戸などに「家具部屋」を作り、背の高い収納をそこに集約する
- 寝室にはローチェストやクローゼット内の収納だけに絞る
- 季節外の物は思い切ってトランクルームや実家に移す
といった整理の仕方もあります。もちろん全部をいきなり変えるのは難しいので、「まずは一番背の高い家具から寝室から出す」といったステップでもOKです。
寝室は最優先で安全にする意識を
1日の中で一番長く、しかも無防備に過ごすのが寝室です。リビングやキッチンの防災も大事ですが、命を守るという意味では、寝室の防震対策を最優先にするくらいでちょうどいいかなと思います。
家具の固定方法や具体的な対策器具については、防災関連の公式情報や自治体のパンフレットでも詳しく解説されています。ここでは大まかな考え方だけをまとめているので、正確な施工方法や耐震性の判断は、公式サイトの情報を確認しつつ、最終的には建築・防災の専門家に相談したうえで決めてください。
川の字配置で本棚タンス
ベッドの横に棚は危ないと言われる一方で、「じゃあどこに置けばいいの?」という悩みも出てきますよね。そこで出てくるのが、ベッド・タンス・本棚を川の字に並べるという考え方です。ただ、これも正しく理解しておかないと、「川の字だから安全」と思い込んでしまう危険もあります。
川の字配置とは?そのメリット
川の字配置というのは、平面図で見たときに、ベッド・タンス・本棚などを同じ向き・同じ方向に平行に並べるレイアウトのことです。たとえば、
- 壁に沿ってタンス、本棚、ベッドの順に横並びにする
- ベッドの頭側の壁沿いに、低めのチェストを横に「スーッ」と並べる
といったイメージですね。メリットとしては、
- 家具同士がぶつかりにくく、倒れたときに「押しつぶし」になりにくい
- 視線が横方向に流れるので、圧迫感が少なく感じやすい
- 家具の正面をベッドに向けないレイアウトを作りやすい
といった点が挙げられます。特に、「タンスの正面にベッドを置かない」というルールを守りやすいので、ちゃんと工夫すれば安全度はかなり上げられます。
川の字でも「高さ」と「距離」は重要
ただし、川の字配置をしたからといって、それだけで安全になるわけではありません。タンスや本棚の高さが高すぎたり、ベッドとの距離が近すぎたりすると、横倒しになった家具がベッドを横から押しつぶすように倒れてくる可能性もあります。
川の字配置を採用するときは、「背の高い家具はなるべく寝室から減らす」「残す場合は高さを腰〜胸くらいまでに抑える」という工夫とセットで考えるのがおすすめです。
現実的な川の字配置の作り方
たとえば、次のようなステップで考えてみてください。
- まず寝室から一番背の高い家具(180cm以上など)をリストアップする
- その中で、寝室以外に移動できるものを優先的に外へ出す
- 残った家具は、腰〜胸くらいの高さのものをベッド側、背の高いものをベッドから遠い側に寄せる
- ベッド・低いチェスト・クローゼットの順に「川の字」を作るイメージで配置する
こうすると、完全ではないにしても、「もし倒れてきても致命的なダメージになりにくいゾーン」を増やすことができます。
固定なしの川の字はNG
最後に大事なことをもう一度。川の字配置はあくまで「被害を軽減するための補助的な考え方」であって、家具の固定なしで安全を保証してくれる魔法のレイアウトではありません。突っ張り棒やL字金具、粘着マットなどを組み合わせて、物理的に動きにくい状態を作ることが大前提です。
固定方法や器具の選び方については、自治体や消防庁などが出している資料に詳しいので、正確な情報はそういった公式サイトを必ず確認し、施工に不安がある場合は建築・防災の専門家に相談してから進めるようにしてくださいね。
ベッドの横の棚が危ない時
後半では、ベッドの横の棚がどんな状況で特に危ないのかを、ベッド周りの収納の考え方、子ども・高齢者がいる場合の注意点、安全な代替アイテムなどの視点から整理していきます。ここを読んでもらうと、「うちの場合は何を優先して見直せばいいか」がかなり具体的になるはずです。
ベッド周りの収納と安全性
ベッド周りの収納は、スマホや眼鏡、本、リモコンなどを置くためにどうしても欲しくなりますよね。私も「枕元に何もないと落ち着かない」タイプなので、気持ちはよく分かります。でも、「枕元に何を、どの高さで、どれくらいの量まで置くか」によって、安全性も寝心地もかなり変わってきます。
ホコリとハウスダストの問題
ベッドの近くにオープンな棚を置くと、どうしてもホコリが溜まりやすくなります。本の上部や小物のすき間は、空気がよどみやすく、ダニやカビの胞子、花粉などが溜まりがちです。寝ているとき、私たちの顔は床から30〜50cmくらいの位置にあります。この辺りは、ハウスダストが舞い上がってたまりやすい高さでもあるんですよね。
そのゾーンにホコリまみれの棚があると、一晩中アレルゲンを吸い込み続けることになり、鼻炎や咳、かゆみが強く出やすくなります。「朝起きると必ず鼻がムズムズする」「寝ているときだけ咳が出る」という人は、寝具だけじゃなく、ベッド周りの収納も疑ってみる価値があります。
ホコリ対策としては、「オープン棚より扉付きの収納」「背の高い棚より低めのチェスト」「棚の上に物を積み上げない」といった工夫が効きます。どうしても本を置きたい場合は、よく読む本だけをベッド近くに置き、残りは別室に逃すのもアリです。
ベッド下収納とカビのリスク
収納スペースを増やすためにベッド下をフル活用している人も多いと思いますが、ベッド下収納は湿気がこもりやすく、カビの温床にもなりがちです。特に引き出し付きベッドや、収納ケースを隙間なく詰め込んでいる場合、空気がほとんど動かなくなってしまいます。
人は一晩でコップ1杯分くらいの汗をかくと言われていますが、その湿気はマットレスを通して下方向にも抜けていきます。そこに通気性のない収納ケースがびっしり詰まっていると、マットレスの裏側や収納物に湿気がたまり、カビが広がりやすい環境ができてしまうんですよね。
ベッド下の湿気やカビ対策については、具体的な除湿アイテムや掃除の手順をまとめたベッド下収納のカビ対策と除湿アイテム選びの実践マニュアルでかなり詳しく解説しているので、気になる方はそちらも参考にしてみてください。
「必要最低限」にそぎ落とす発想
ベッド周りの収納と安全性を両立させるうえで大事なのは、「枕元に置くものは、本当に寝るときに必要なものだけにする」という考え方です。たとえば、
- スマホ・眼鏡・目覚まし時計・コップ程度に絞る
- 読みかけの本は1〜2冊までにして、残りは離れた場所の本棚へ
- 薬や常備品は、倒れてもこぼれにくいケースにまとめて入れる
といったルールを作るだけでも、棚の高さや量を抑えやすくなります。湿気やカビ、アレルギーの問題は、住んでいる地域や体質によっても変わるので、正確な情報や治療については公式情報や医師の指示を必ず優先し、最終的な判断は専門家に相談しながら進めるようにしてくださいね。
ベビーベッドの横に棚問題
小さな子どもがいる家庭で特に気をつけたいのが、ベビーベッドの横に棚や本棚を置くパターンです。スペースの都合で、「大人ベッドとベビーベッドのすき間に棚を入れている」というレイアウトもよく見かけますが、転落時やぶつかったときのダメージが大きくなりやすいので、慎重に考えた方がいいところです。

乳幼児の動きは想像以上にダイナミック
乳幼児は寝ている間の動きが読みにくく、予想外の方向にコロコロ転がっていきます。ベビーベッドの柵があるうちはまだ守られていますが、柵を外したタイミングや、大人ベッドに移行したタイミングで、横方向への転落リスクが一気に高まります。
その横に角ばった棚があると、頭や顔からぶつかってしまう可能性が高くなります。特に、棚の角がちょうど子どもの頭の高さにくるような位置関係は要注意です。「落ちても床ならまだマシだけど、棚の角は絶対イヤ」という感覚で見直してみると、危ないポイントが見つけやすくなります。
安全のためにできる工夫
とはいえ、スペース的にどうしてもベビーベッドの近くに棚を置かざるをえないこともあると思います。その場合は、せめて次のような対策を検討してみてください。
- ベビーベッドのすぐ横には、背の高い棚や固い家具を置かない
- 置くとしても、角をコーナーガードで保護し、床には厚手のマットを敷く
- ベビーベッドと家具のすき間が中途半端にならないようにし、頭や身体が挟まりにくい幅に保つ
また、棚の上に重い物やガラス製品を置かない、電気ケトルや加湿器などの家電をベビーベッドの近くに置かない、といったことも大切です。「落ちたときに危険になりそうなものは、そもそもベビーベッドの周辺から排除する」イメージですね。
年齢によってリスクも変わる
子どもの安全対策は、月齢や年齢によって変わります。0歳台と3歳児とでは、できることも危険の種類も全く違いますよね。ここでは一般的な考え方をお話ししていますが、ベビーベッドやベッドガードの使用可否、家具配置の注意点などは、必ずメーカーや行政の公式情報を確認しつつ、小児科や子どもの安全に詳しい専門家に相談して判断してもらうのが安心です。
ベッドガードで転落防止
ベッドの横に棚を置かないようにしても、「ベッドから落ちないか心配」という理由でベッドガードを導入するケースも多いと思います。ベッドガードはうまく使うと転落防止にかなり役立ちますが、選び方と使い方を間違えると、かえって危険になることもあるので注意が必要です。

ベッドガードのメリットと限界
ベッドガードの一番のメリットは、寝返りでの転落をある程度防げることと、布団がずり落ちにくくなることです。特に、大人用ベッドを子どもと一緒に使う「添い寝スタイル」では、ベッドガードがあることで安心感がぐっと増しますよね。
一方で、特に乳幼児に関しては、ガードとマットレスのすき間に身体が挟まってしまう事故が国内外で報告されています。柔らかいマットレスだと、子どもの体重で沈み込んでしまい、そのすき間に顔がはまり込むような形になることもあります。「ガードを付けたから100%安全」ではない、という前提を忘れないことが大事です。
ベッドガードを選ぶときは、対象年齢や安全基準(SGマークなど)の有無を必ずチェックし、取扱説明書に書かれている「使用してはいけない年齢・体重」の条件を守ることがとても大切です。安全基準や事故情報については、正確な情報を行政やメーカーの公式サイトで確認し、最終的な判断は小児科や専門家に相談して決めるようにしてください。
ベッドガードと棚の組み合わせに要注意
ベッドガードがあると、「ガードが守ってくれるから、すぐ横に棚があっても大丈夫かも」と感じてしまいがちですが、これはあまりおすすめできません。ベッドガードはあくまで転落防止用であり、棚の転倒や収納物の落下を受け止めるためのものではないからです。
大きな揺れが来た場合、棚や収納ラックが倒れてきたときに、ガードに引っかかって奇妙な形で圧がかかり、かえってベッドから抜け出しにくくなる…というパターンも考えられます。「ガードがあるから棚を近づけてOK」ではなく、「ガードがあるからこそ棚は離す」くらいの感覚がちょうどいいと思います。
ベッドガードを使うときのチェックポイント
最後に、ベッドガードを使うときのチェックポイントをざっと挙げておきます。
- 対象年齢・身長・体重を守って使っているか
- ガードとマットレスのすき間に、子どもの頭や身体が挟まらないか
- ガードをまたいで乗り越えそうな年齢になっていないか
- ベッドのすぐ横に、固い棚や危険な角がないか
ここで紹介している内容は一般的な目安なので、最終的な判断は必ず医療・育児の専門家と相談し、メーカーの説明書や公式情報を優先してくださいね。
ナイトテーブル安全とローベッド
「それでも、枕元にスマホや飲み物を置く場所は欲しい…」というときに頼りになるのが、ナイトテーブルやサイドテーブル、ローベッドとの組み合わせです。高さを抑えた収納と、ベッドから取りやすい位置のバランスを意識すると、安全性と便利さの両方を取りやすくなります。
安全なナイトテーブルの条件
安全性を考えるなら、ナイトテーブル選びで特に意識したいのは次の3つです。
- 天板の高さがマットレスと同じくらいか、少し低い程度であること
- 角が丸く加工されていて、ぶつかってもケガをしにくい形であること
- 重心が低く、ちょっと押したぐらいでは倒れにくい構造であること
この条件を満たしていれば、万が一地震で倒れても、背の高い本棚ほど致命的なダメージにはなりにくいです。収納量を欲張りすぎず、「本当に枕元に必要なものだけを置く」と決めてしまうと、選ぶべきサイズ感も自然と見えてきます。
ローベッド+浮かせる収納という選択
さらに安全性を上げたいなら、ローベッドと「浮かせる収納」の組み合わせがおすすめです。たとえば、
- ローベッド+小さめのサイドテーブル
- ベッドフレーム自体に棚が付いたヘッドボード付きベッド
- 軽量の壁付けシェルフで、スマホやメガネだけ置けるスペースを作る
といった構成にすると、床に背の高い棚を置かずに済みます。壁付けシェルフは耐荷重に注意が必要ですが、軽いものだけを置く前提なら、落ちてきてもケガのリスクはかなり低くなります。
見た目を整えたいときの注意点
ベッド周りの見た目を整えるために、ベッドスカートやベッド下収納をフル活用したくなる気持ちもよく分かります。ただ、ベッドスカートでベッド下の収納を全部隠してしまうと、通気性が悪くなりカビのリスクが上がることもあります。
そのあたりの注意点や失敗例は、ベッド周りの見た目とカビ問題をテーマにしたベッドスカートのデメリットと掃除・カビの注意点で詳しくまとめているので、「見た目も大事だけどカビはイヤ」という人はセットで読んでみてください。
ナイトテーブルやローベッドを選ぶときは、「おしゃれさ>安全」ではなく「安全≧おしゃれ」くらいのバランスで考えるのがおすすめです。とくに地震の多い地域に住んでいるなら、デザインよりも高さ・重心・角の形を優先して選んであげてくださいね。
ベッドの横の棚が危ない結論
ここまで見てきたように、ベッドの横の棚が危ないかどうかは、「高さ」「距離」「固定」「誰が寝ているか」の4つで決まると言ってもいいかなと思います。最後にもう一度、ポイントを整理しておきますね。
- 背の高い本棚やタンスは、ベッドの転倒範囲外に出すのが原則
- どうしても寝室に置くなら、川の字配置+しっかり固定で「できる限りマシな状態」に
- ベッド周りの収納は、低いナイトテーブルやローベッド、浮かせる収納などで代用する
- 子どもや高齢者がいる場合は、転落・衝突リスクを最優先で考える
個人的な結論としては、「ベッドの横に棚は、できる限り置かない方向で考える」のがやはり安全です。そのうえで、どうしても必要な収納は、低く・軽く・固定しやすいものを選び、ベッドとの距離を少しでも広げていくイメージですね。
ただし、住まいの状況や家族構成、持病の有無などによって、最適な答えは変わります。このページで紹介した内容はあくまで一般的な考え方なので、正確な情報は自治体やメーカー、防災関連・医療機関などの公式サイトをご確認いただき、最終的な判断は防災・医療・建築などの専門家にご相談ください。
あなたの寝室が、「もしものときでも安心して眠れる場所」になるように、今日できる小さな一歩からで大丈夫なので、ベッドの横の棚をどうするか、ぜひ改めて見直してみてくださいね。



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